男性育休は何日取るべき?取得率50.9%の中身と、社会保険料免除から逆算する期間の決め方

働き方とAI活用

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🎯 この記事はこんな方におすすめです。
  • 育休を取りたいが、何日にするか決めきれない方
  • 上司に切り出すのが怖くて、話を先延ばしにしている方
  • 「男性育休50.9%」という数字にピンと来ていない方
  • 短い育休しか取れそうになく、後ろめたさがある方
  • 社会保険料の免除を使って、手取りを守りたい方

🐾「管理職なのに育休をとるのか?」と言われた日


「管理職なのに育休をとるのか?」

そう言われたとき、わたしは何も返せませんでした。

続けて、こう言われました。

「そんな甘えが効くと思っているのか?」

甘え。その一言が、しばらく耳から離れませんでした。

当時のわたしは単身赴任中でした。マイホームを契約した翌月に転勤が決まり、家族と離れて暮らしていました。家族のいる家で在宅勤務をさせてほしいと申し出たときも、いい顔はされませんでした。

制度は、ありました。法律にも、会社の規定にも、ちゃんと書いてある。

でも、制度があることと、使えることは別でした。

前例がないのも大きかったと思います。

管理職で育休を取った人が、社内にいなかった。

だから判断が「規定」ではなく「上司の感覚」に委ねられてしまう。

 

今このページを読んでいる方の中にも、

上司の顔が浮かんで手が止まっている人がいるんじゃないでしょうか。

 

育休の日数を決めているのは、制度でも自分の希望でもありません。

多くの場合、上司の一言です。

 

この記事では、そこをどう突破したかを書きます。

ただ、最初に数字の話をさせてください。

ニュースで見た「50.9%」は、たぶん思っているものと違います。

 

育休の話を切り出す前に、夫婦で「何を分担するか」を目に見える形にしておくと、

上司への説明も具体的になります。わが家はホワイトボードに書き出しました。



壁に穴を開けたくない賃貸なら、貼ってはがせるシートタイプが扱いやすいです。



🐾 男性育休50.9%は、1日でもカウントされる

2026年7月31日、厚生労働省が男性の育休取得率を発表しました。

50.9%

前年度の40.5%から10.4ポイント上がり、過去最高です。

政府が掲げていた「2025年に50%」という目標も達成しました。

 

すごい数字に見えます。半分のパパが育休を取っている、と。

でも、この数字の定義を調べて、わたしは手が止まりました。

 

厚労省の「雇用均等基本調査」では、取得率をこう定義しています。

前年度に配偶者が出産した男性のうち、調査年の10月1日までに育休を「開始した」者の割合

 

開始した、です。期間の長短は、問われていません。

つまり1日取っただけでも、50.9%の中に入ります。

 

実際、育休を取った男性のうち6割が1ヶ月未満です。

内訳を見ると5日未満が16%、5日から2週間未満が22%。

女性は9割以上が6ヶ月以上取っていて、取得率も88.3%。

取得率で37ポイント、期間ではそれ以上の差があります。

 

もうひとつ引っかかったのが、調査によって数字がまるで違うことです。

積水ハウスが実施している「男性育休白書2025」では、

未就学児がいる男性の取得率は36.3%

厚労省の50.9%と14ポイント以上ひらきがあります。

どちらかが間違っているわけではなく、調べている対象と定義が違うだけです。

ちなみに企業規模別の内訳は、公表資料からは確認できませんでした。

中小企業のほうが低いだろうと推測はできますが、数字が出せない以上、ここは断言しません。

 

だから「50.9%」を自分の会社の空気と比べても、あまり意味がないんです。

母集団が違う数字を持ってきて「うちは遅れている」と落ち込む必要はありません。

もっと言えば、この数字はあなたが何日取るべきかを、何ひとつ教えてくれません。

育休に入ると収入の入り方が変わります。

何にいくら使っているかを先に把握しておくと、期間を決める判断がしやすくなります。



アプリが続かないタイプなら、紙のほうが結局続きます。わたしがそうでした。



🐾「とるだけ育休」は、多数派なのか少数派なのか

ここで、こう思った方がいるはずです。

「取ったところで、どうせ何もしない夫が多いんでしょ」と。

SNSを見ていると、たしかにその手の投稿が流れてきます。

育休を取ったのにゲームをしている、寝ている、結局ワンオペ。

読んでいて、正直しんどくなります。

 

データを当たってみました。両方の顔が出てきます。

積水ハウスの調査によると、「とるだけ育休」と見なされた夫の家事・育児の実践数は平均6.45個

そうでない夫は10.10個で、3.65個の差がありました。

そして、ここが今回いちばん腹落ちした数字です。

取得期間が1週間未満だと45.0%が「とるだけ育休」と見なされるのに対し、

1ヶ月以上だと30.3%まで下がります。

短い育休ほど「とるだけ」になりやすい。

感覚として納得できます。数日では戦力になる前に終わってしまう。

 

ただし、話はここで終わりません。

コズレが2026年5月から6月にかけて実施した調査では、

育休中の夫についてママの不満は12.2%にとどまり、満足が72.2%。

9割超が「次も取得してほしい」と答えています。

 

つまり「とるだけ育休」は、実数としては少数派です。

ではなぜSNSではあれほど目につくのか。

不満は言葉になりやすく、満足は黙っているからだと思います。

「夫が普通に育児してくれました」はバズりません。

 

この2つのデータを並べると、見えてくるものがあります。

問題は「育休を取る男」ではなく、「短すぎる育休」のほうにある。

 

短いから戦力になれず、戦力になれないから「とるだけ」と言われる。

本人のやる気の問題にされがちですが、実際は期間の設計の問題です。

 

育休中はとにかく手が足りません。

鼻水を吸う、おむつを替える、離乳食を用意する。

この物理的な作業を短縮できる道具があるかどうかで、余白がまるで変わります。



においの問題も地味に効きます。

替える回数そのものは減りませんが、部屋にこもらないだけで気持ちがかなり違います。




🐾 わたしが選んだのは「3日」と「1ヶ月と数日」

結論から書きます。

わたしは育休を2回に分けて取りました。

1回目は産後パパ育休を3日。2回目は7月に1ヶ月と数日です。

3日と聞くと、さっきの統計でいう「5日未満16%」に入ります。

短い、と見なされる側です。

でも、この3日には狙いがありました。

3日を「月末月初」にまたがせた理由

育休中は社会保険料が免除されます。

給与にかかる社会保険料の免除には、2つのルートがあります。

  • その月の末日を含む育休を取る
  • 同じ月の中で14日以上取る

わたしは前者を使いました。

月末をまたぐように3日取れば、

その月の社会保険料が1ヶ月分まるごと免除されるからです。

14日以上のルートを使うより、はるかに現実的でした。

産後すぐの時期に2週間空けるのは、当時の職場では通せなかったと思います。

2回目を賞与月にぶつけた理由

2回目は7月にしました。賞与の支給月です。

賞与にかかる社会保険料の免除は、要件が厳しくなります。

  • 賞与が支給された月の末日を含むこと
  • かつ連続1ヶ月「超」の育休であること

ここは要注意です。ちょうど1ヶ月では足りません。

「1ヶ月を超える」必要があります。

給与のときに使えた14日ルールも、賞与には使えません。

 

だからわたしは、7月末をまたいで1ヶ月と数日取りました。

数日を足したのは、この要件を確実に満たすためです。

 

ついでに言うと、この時期はマイホームへの引越しも重なっていました。

単身赴任を終えて家族と暮らし始めるタイミングです。

育児と引越しを同時にやる1ヶ月は、正直かなり大変でした。

今思えばもう少し離せばよかったです。

制度の細かい条件やお金の計算は、別の記事で詳しく書いています。

手取りの試算までしたい方はそちらをどうぞ。

 

大事なのは、ここです。

日数は、カレンダーと給与明細から逆算して決められる。

「みんな何日取ってるんだろう」から決める必要はありません。

そしてこの逆算は、上司を説得する材料にもなりました。

「月末をまたぐ3日でお願いします」は、「育休を取りたいです」より圧倒的に通しやすい。

期間が具体的で、引き継ぎの範囲が読めるからです。

甘えだと言われた話に戻ります。

わたしはあのとき言い返せませんでしたが、代わりに日程表を持っていきました。

感情ではなく段取りで話すしかなかった、というのが正直なところです。

 

育休の申請書、給付金の書類、保育園の資料。

この時期は紙が一気に増えます。

ひとまとめにしておくと、上司や人事とのやり取りが速くなります。


離乳食が始まっている時期なら、小分け冷凍があるだけで平日の夕方が変わります。


産後の妻の体は、見た目でわかるほど回復していません。

香りのケアは気休めのようで、意外と効きます。



🐾 まとめ:日数は「長さ」ではなく「設計」で決めよう

男性の育休取得率は50.9%になりました。

でもその数字は1日でもカウントされるもので、あなたが何日取るべきかは教えてくれません。

今日できることを3つだけ書きます。

  1. 給与明細と、賞与の支給月を確認する。手元にある紙で5分で終わります
  2. 出産予定日の前後で、月末がいつ来るかをカレンダーに印をつける。ここが免除の分かれ目です
  3. 取得候補日を2パターン書き出す。短期1案と長期1案。上司に出すのはこの紙です

「育休を取りたいです」ではなく「この日程で取りたいです」に変えるだけで、

会話の性質が変わります。わたしはそれしかできませんでした。

 

最後に、ひとつだけ。

わたしが「甘え」と言われたのは、そう昔の話ではありません。

それなのに今、運営している子育てサロンでは、

半年や1年の育休が当たり前のように話題に出ます。

「うちの夫は半年取りました」と、特別なことでもないように語られる。

この数年で変わったのは、制度ではありません。空気です。

そして空気は、誰かが最初に前例を作らないと変わりません。

あのとき言い返せなかったわたしの3日間も、

次の誰かの前例にはなったはずだと、今は思っています。

 

あなたが取る育休は、あなたの家族のためのものです。

でも少しだけ、次の人のためのものでもあります。

 

過ぎた時間は戻りませんが、記録は残せます。

育休中の何でもない一日ほど、あとで見返したくなります。



 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

少しでも読者のみなさんのためになる記事作りにこれからも努めて参りますので、

評価していただけるととても励みになります☆

「こどもたちの未来をもっと明るくしたい」だから行動する。

それでは今日も元気にいってらっしゃーい(`・ω・´)ゞ

あるいはおやすみなさーい(。-ω-)zzz. . .

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