絵本の読み聞かせ、効果はある?3万6,866組の最新研究と「パパが読むと違う」理由|図鑑を一人で読む3歳の息子から

パパ育児

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🎯 この記事はこんな方におすすめです。
  • 絵本の読み聞かせに、本当に効果があるのか知りたい方
  • 最近あまり読み聞かせをしていなくて、少し気になっている方
  • 子どもが一人で図鑑や絵本を眺めていることが増えた方
  • パパが読むと何か違うのか、気になっている方
  • 寝る前の過ごし方を見直したい共働き家庭の方

今年の1月、東北大学から絵本の読み聞かせについての研究が発表されました。

対象は3万6,866組の親子です。

読み聞かせが多い家庭の子ほど、3歳の時点で発達が良好だった、という内容です。

読んで、正直ちょっと焦りました。

うちはもう、毎晩の読み聞かせをしていないからです。

3歳の息子は最近、自分で本棚から図鑑を引っ張り出して、一人でじっと眺めています。お気に入りは危険な生き物の図鑑です。ライオンも虫も、けっこうグロいページも、真顔で見ています。

これって、読み聞かせをサボっていることになるのか。研究を読み込んでみました。

🐾 3万6,866組の研究が示したこと

発表したのは、東北大学大学院医学系研究科の大田千晴教授らのグループです。論文は2026年1月、小児科の国際誌『Pediatric Research』に掲載されました。

使われたのは、環境省の全国調査「エコチル調査」のデータです。そのうち母子3万6,866組を分析しています。

3歳時点の発達を、次の5つの領域で調べました。

  • コミュニケーション
  • 粗大運動(歩く・走る・跳ぶ)
  • 微細運動(指先を使う)
  • 問題解決
  • 個人・社会(身の回りのこと、人との関わり)

結果は、読み聞かせが多い家庭の子ほど、5つの領域すべてで発達が良好でした。

差がいちばん大きかったのはコミュニケーションです。「週5回以上」読み聞かせをしていた家庭と「ほとんどない」家庭で、はっきり差が出ました。

しかも、親の学歴、世帯収入、遊びの頻度、メディアへの接触といった影響を差し引いても、この関係は残ったそうです。

1歳の時点で発達の遅れが見られた子どもでも、読み聞かせを続けた家庭では改善が見られた、とも報告されています。

ここまで読むと、「やっぱり毎日読まなきゃ」と思います。

ただ、この研究には押さえておきたい点が2つあります。

  • 「読めば発達する」と証明したわけではありません。家庭の様子を追いかけた観察研究なので、わかるのは「関係がある」ところまでです
  • 誰が読んだかは分けていません。対象は母子のペアで、パパが読んだのか、ママが読んだのかは区別されていません

2つ目が、わたしには気になりました。パパが読むと、何か違うんでしょうか。

読み聞かせの回数を増やしたいなら、まず子どもが自分で本を取れる場所をつくるのが近道でした。表紙が見えるだけで、手に取る回数が変わります。



🐾 パパが読むと、何が違うのか

調べると、アメリカに参考になる研究がありました。当時ハーバード大学にいたエリザベス・ドゥルスマさんが、2014年に発表したものです。

  • パパの約55%が、週に1回以上読み聞かせをしていた
  • パパの読み聞かせ(2歳・3歳時点)は、3歳時の言葉の力と認知の力、就学前の本についての知識を予測していた
  • ママの読み聞かせで予測できたのは、認知の力だけだった

理由として挙げられていたのが、読み方の違いです。

ママは、本に出てくるものの名前や数、色を確かめる読み方が多く、パパは、本の出来事を子どもの実際の体験に結びつけて、本文にない話をすることが多い、という傾向があったそうです。

たとえば、絵本にカブトムシが出てきたら「この前、公園で見たね」と話を広げます。そういう「本の外の会話」です。

ひとつ注意があります。この研究の対象は、アメリカの支援プログラムに参加している家庭です。日本の家庭にそのまま当てはまるとは限りません。

それでも、この「本の外の会話」という言葉を読んで、ふと思い当たることがありました。

本の外に話を広げるなら、図鑑の虫を本物で見るのがいちばんでした。虫かごにもなるタイプなら、そのまま観察できます。


図鑑の写真を、手に取れる立体にするという手もあります。解説書がついているので、そこからまた会話が生まれます。




🐾 うちの今は「読み聞かせ」ではなかった。でも

息子が危険な生き物の図鑑を眺めているとき、わたしはだいたい近くにいます。

一人で見ていると、ちょっと怖いページもあると思うんです。なので、横からこう声をかけています。

「怖いね〜」「かっこいいね〜」「すごいね〜」

それだけです。説明はほとんどしません。

声かけは、集中を切らさない程度、うるさくならない程度にとどめています。

これって、研究で言われていた「本の外の会話」に、少し似ている気がしました。

もちろん、だから効果がある、とは言えません。東北大の研究が測ったのは読み聞かせの回数で、図鑑を一緒に眺める時間が同じ意味を持つかは、この研究からはわかりません。ただ、本をはさんで親子で言葉を交わしている、という点では同じだと思っています。

振り返ると、読み聞かせをしていた頃も似たようなものでした。

同じ本ばかり持ってきたり、読んでいる途中でページをめくられて話が進まなかったりすることは、しょっちゅうでした。

でも、特に何も言いませんでした。子どものペースで本に興味を持ってくれることのほうが大事だと思っていたからです。

いまでも、たまにノンタンのシリーズは一緒に読みます。

そして最近、変化がありました。アンパンマンやドラえもんを見ていると、じーっと見入ったあとに「おもしろい〜」と感想を言うようになったんです。

物語を、ちゃんと追いかけ始めたんだと思います。

声のかけ方の加減については、以前こちらに書きました。

その「集中」、声をかけて切ってない?|3歳の集中力を伸ばす“見守り”のコツ
「うちの子、集中力がないかも」——それ、実は関わり方が原因かもしれません。没頭中の「上手だね!」が集中を切ってしまう理由と、モンテッソーリの集中現象をもとにした“見守る”関わり方3つを、子育てパパが解説します。焦らず大丈夫、が伝わる記事です。

 

一人で読む時間が増えてきたら、本人の「定位置」があると落ち着いて読めます。



図鑑で見た虫を探しに行くなら、首から下げられるルーペが便利でした。倍率を変えられるので、長く使えます。


危険な生き物が好きな子なら、クマの立体図鑑も喜ぶと思います。図鑑と見比べられます。


🐾 寝る前の時間を、どう守るか

わが家で本を開くのは、ほとんどが寝る前です。

睡眠時間をしっかり取りたいので、寝る前はこの2つを避けるようにしています。

  • YouTubeなどの画面
  • 戦いごっこやボール遊びなど、激しめの遊び

……と書きつつ、最近の息子のブームはアンパンマンに出てくるロボットのダダンダンです。気がつくと寝る前でも激しくなっています。完璧にはできていません。

実は東北大の研究にも、関係する結果がありました。読み聞かせが多い家庭は、子どもだけでなく親のスクリーン時間も短かったそうです。

スマホを置いて本を開く時間は、子どものためだけでなく、親の時間の使い方でもあるんだと思います。

睡眠についても、大阪大学が小学生の保護者4,273人を調べた研究で、寝る前の読み聞かせは平日の睡眠時間を長くする要因のひとつだと報告されています。対象は小学生なので、3歳にそのまま当てはめることはできませんが、方向は同じです。

 

寝る前の習慣づくりは、こちらでくわしく書いています。

子どもの睡眠を整える4つの工夫|共働き家庭でもできる安心の夜時間
子どもの夜なかなか寝ない・朝起きられない悩みを抱える保護者へ。子育て期の“睡眠の鍵”を最新データと共に整理し、朝の光・入眠ルーティン・呼吸・環境設定という4つの実践ステップで、親子ともに安心できる夜時間をつくる方法を紹介します。

 

画面を完全に悪者にしているわけではありません。時間帯を分けているだけです。

3歳のYouTubeは悪じゃない|“第三の保護者”として上手に付き合う3つのルール
3歳にYouTubeを見せる罪悪感、抱えていませんか?実は使い方しだいで“第三の保護者”になります。WHOが示す視聴時間の目安(2〜4歳は1日1時間未満)、動画の選び方、一緒に見ることの効果まで、子育てパパが分かりやすく解説します。

 

寝る前に画面を消すなら、代わりの明かりを用意しておくとスムーズでした。暖かい色に落とせるタイプだと、そのまま寝る準備に入れます。


並んで座れる背もたれがあると、図鑑を眺める時間が少し長くなります。



🐾 まとめ:読んでもらう側になってもいい

最後に、いちばん書きたかったことです。

じいじとグランマとLINEでビデオ通話をすると、息子が絵本を持ってきて紹介を始めます。そのまま、読み聞かせっぽいことをしてあげているんです。

保育園の先生の真似っこが大好きなので、たぶん先生になりきっています。

読んでもらう側だった息子が、いつのまにか読んであげる側もやるようになっていました。

研究が示したのは、「読み聞かせの回数」と発達の関係でした。でも家庭によって、本との付き合い方の形はどんどん変わっていきます。うちのように、図鑑を一人で読む時期もあります。祖父母に読んであげる日もあります。

形が変わっても、本をはさんで言葉を交わす時間は、残せると思っています。

そのうえで、今日からできることを3つに絞ります。

  1. 寝る前の画面を、今夜だけ消してみる。代わりに、子どもが選んだ本を1冊だけ開く。図鑑でも構いません
  2. 横から一言だけ声をかける。「すごいね」「こわいね」くらいで十分です。説明しなくていい
  3. 読んでもらう日をつくる。子どもが絵本を「読んでくれる」なら、祖父母とのビデオ通話も立派な読み聞かせの時間です

祖父母との通話では、スマホを置いておける台があると、息子が両手で絵本を持てるようになりました。



この時期の好奇心の育ち方は、こちらにまとめています。

3〜6歳は脳の発達黄金期|好奇心と非認知能力を育てるパパの関わり方5選
「なんで?」が止まらない3歳児はまさに脳の発達黄金期。ノーベル賞研究×モンテッソーリ×脳科学から、好奇心・粘り強さ・自己効力感などの非認知能力をパパが育てる5つの関わり方を具体的に解説します。

 

最後に、わたし自身の話を少しだけ。

わたしは子どもの頃の記憶が、ほとんどありません。一人で外を走り回っていた子だったらしいので、たぶん本はあまり読んでいなかったと思います。

いまも、本を読む習慣はありません。

息子のほうが、よっぽど本と仲がいいんです。それが、ちょっとだけ寂しいです。

なので、息子が図鑑を読む横で、自分も1冊開いてみようかと思っています。

子どもの隣で読むなら、手元だけ照らせるライトがあると、寝かしつけの邪魔になりません。寝落ちしても消えるタイマー付きです。




最後までお読み頂き、ありがとうございます。
少しでも読者のみなさんのためになる記事作りにこれからも努めて参りますので、
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それでは今日も元気にいってらっしゃーい(`・ω・´)ゞ
あるいはおやすみなさーい(。-ω-)zzz. . .

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