AI時代に「やりたいことがない」子どもとどう向き合う?親ができる5つの関わり方

こころのケア

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🎯 この記事はこんな方におすすめです
  • 子どもに「やりたいことがない」と言われて、内心モヤっとしている方
  • AI時代の子育てや教育について、何を意識すればいいか迷っている方
  • 将来の進路や学び方について、大学以外の選択肢も知っておきたい方
  • 子どもの可能性を広げたいけれど、何から始めればいいか分からない方
  • 焦らず、でも放置しすぎず、ちょうどいい距離感で子どもを支えたい方
  1. 🐾 はじめに
  2. 🐾 やりたいことがないと、悩む親が増えている理由
    1. 日本の子育てで起きがちな不安と焦り
    2. AI時代に将来が見えにくくなった背景
    3. 「早く見つけなきゃ」が子どもを苦しめる構造
  3. 🐾 AI時代に「やりたいこと」が見つからなくても問題ない理由
    1. やりたいことは最初から明確なものではない
    2. インプット不足が選択肢を狭めている
    3. 情報が偏る現代環境とアルゴリズムの影響
  4. 🐾 こどもの可能性を広げるキーワードは「越境体験」
    1. 越境体験とは何か
    2. 越境が自己理解と満足度を高める理由
    3. 日常生活でできる小さな越境の例
  5. 🐾 AI時代に求められる学び方と教育の変化
    1. 知識はAIが教える時代へ
    2. ティーチングからコーチングへの転換
    3. 学校・先生の役割はどう変わるのか
  6. 🐾 「大学が当たり前」ではない多様な進路の考え方
    1. 高卒・早期社会接続という選択肢
    2. 実社会とつながる学びのメリット
    3. AI時代に評価される力とは何か
  7. 🐾 こどもの「やりたい」を育てるために親ができること
    1. 答えを与えず、きっかけを用意する
    2. 不安になりすぎない親のマインドセット
    3. 見守る勇気と放置の大切さ
    4. 明日からできる、3つの小さな行動
  8. 🐾 年齢別に考える関わり方のヒント
    1. 9〜10歳に意識したい環境づくり
    2. 14〜15歳で重要になる出会いと自立
  9. 🐾 まとめ:AI時代は「やりたいこと探し」を一緒に楽しもう

🐾 はじめに

 

「うちの子、将来やりたいことが全然なくて大丈夫かな……」

 

子育てをしていると、一度はこんな不安が頭をよぎりますよね。

わたし自身も、仕事と育児に追われながら、ふとした瞬間に同じことを考えてしまいます。

でも、AIが当たり前になった今の時代、

「やりたいことがない=ダメ」と決めつけてしまうのは、少し早いのかもしれません。

 

この記事では、AI時代ならではの視点から、

「やりたいことがない」と悩む子どもと、

親がどう向き合えばいいのかを、やさしく整理していきます。

 


🐾 やりたいことがないと、悩む親が増えている理由

 

子どもに「将来やりたいことある?」と聞いて、「特にない」と返ってきたとき。

頭では「まだ小さいし大丈夫」と思いながらも、

心のどこかがザワっとする――そんな経験はありませんか。

 

実は今、同じような不安を抱える親はとても増えています。

それは決して、親が心配性になったからではありません。

時代そのものが、親を不安にさせやすい構造になっているからです。

日本の子育てで起きがちな不安と焦り

日本の子育てには、

「みんなと同じであること」が安心につながりやすい文化があります。

 

・同じ年齢で
・同じように成長して
・同じような進路をたどる

そのレールから少し外れた瞬間、

「このままで大丈夫かな?」という不安が一気に押し寄せます。

特に「やりたいこと」は、

目に見えない分、比較しやすく、焦りやすいポイントです。

 

周りの子が

「サッカー選手になりたい」
「ゲームを作りたい」

と話しているのを聞くと、何も言わない我が子が急に心配になる。

 

それは親として自然な感情ですし、

むしろ真剣にこどもの将来を考えている証拠でもあります。

 


AI時代に将来が見えにくくなった背景

さらに、今の親世代を不安にさせているのが、将来の正解が見えなくなったことです。

わたしたちがこどもの頃は、

「いい学校 → いい会社」という分かりやすいモデルがありました。

 

でも今はどうでしょうか。

・今ある仕事が、10年後もあるか分からない
・AIが人の仕事を代替する
・安定だと思っていた職業が揺らいでいる

そんな情報を日常的に目にする中で、

「せめて軸になる “やりたいこと” だけは持っていてほしい」

と願ってしまうのは、とても自然な流れです。

 

裏を返せば、

親自身が、将来に対して不安だからこそ、子どもに答えを求めてしまうという側面もあります。

 


「早く見つけなきゃ」が子どもを苦しめる構造

ただ、この「早く見つけてほしい」という思いは、

知らず知らずのうちに、こどもにプレッシャーとして伝わります。

 

こどもは、親の表情や声のトーンから、

「この質問には正解があるんだ」と敏感に察します。

その結果、

・無理に夢を作ろうとする
・「ない」と言うことを避ける
・考えること自体をやめてしまう

そんな状態に陥ってしまうこともあります。

 

本当は、やりたいことが見つからないのは、「怠け」でも「能力不足」でもありません。

多くの場合、まだ材料が足りないだけです。

料理と同じで、食材が揃っていなければ、メニューは決められません。

 

それなのに、「早く決めなさい」と急かしてしまう。

この構造こそが、今多くの家庭で起きている問題なのかもしれません。

 


🐾 AI時代に「やりたいこと」が見つからなくても問題ない理由

 

「やりたいことは?」と聞かれて、すぐに答えられる子を見ると、

つい「うちの子は大丈夫かな」と思ってしまいます。

 

でも、結論から言うと、

AI時代において「やりたいことが明確でない」ことは、ほとんど問題ではありません。

むしろ、早く決まりすぎることのほうが、

将来的にはリスクになる可能性すらありうるとだけお伝えしておきます。

 


やりたいことは最初から明確なものではない

多くの大人が誤解しがちなのが、

「やりたいこと=最初からハッキリした目標」だという考え方です。

でも現実はどうでしょうか。

・なんとなく始めた習い事が楽しくなった
・興味本位で触れた分野が、いつの間にか得意になっていた
・仕事をする中で「これ、意外と嫌じゃない」と気づいた

 

こうした積み重ねの中で、

やりたいことは少しずつ形になっていくものです。

特に子どもは、自分の感情を言葉にする力も、経験もまだ十分ではありません。

 

「やりたいことがない」のではなく、

「言語化できるほど、まだ経験していない」それだけのことも多いのです。

 

脳科学の分野でも、行動がモチベーションにつながることは証明されています。

まずはやってみる。それに対して向き不向きを自分で判断していく。

PDCAを回していくことが、幼少期からとても大切なプロセスになります。

 


インプット不足が選択肢を狭めている

やりたいことが見つからない最大の理由は、

能力や意欲ではなく、圧倒的にインプット不足であるケースがほとんどです。

知らないものを、「やりたい」と思うことはできません。

・そんな仕事があることを知らない
・そんな生き方があることを知らない
・そんな楽しさがあることを知らない

 

だから選べない。これは大人でも同じですよね。

子どもにとってのインプットは、本や勉強だけではありません。

体験、出会い、感動、失敗。

そうした一つひとつが、「好き」「嫌い」「もう一度やりたい」を形作っていきます。

 


情報が偏る現代環境とアルゴリズムの影響

一方で、現代のこどもたちは、

情報に恵まれているようで、実はとても偏った環境にいます。

昨今のマーケティングの性能が向上したことによって、

動画やSNSは、「あなたが好きそうなもの」だけを次々と見せてきます。

一見便利ですが、これは新しい世界との出会いを奪う仕組みでもあります。

 

わたしたち親世代がこどもの頃は、

本屋やテレビ、偶然の会話から、思いがけない世界に触れる機会がありました。

今は放っておくと、同じジャンルの情報だけが延々と流れ続ける

 

だからこそ、「やりたいことが見つからない」のは、

こどもの問題というより、むしろ環境の問題とも言えるのです。

 

親が意識的に、

全く違うジャンルの体験を用意する、年齢や価値観の違う人と出会わせる、

「これ、面白そうじゃない?」と世界を広げる、

そうした関わりがなければ、選択肢そのものが生まれにくい時代になっているのです。

 

教育に対してはお金をかけるご家庭も多い様ですが、

外部に任せるだけでなく、親からのアプローチや学びもこどもの刺激になりますので、

是非果敢にチャレンジして偏りの解消をしてあげてください。

 


🐾 こどもの可能性を広げるキーワードは「越境体験」

 

「やりたいことが見つからない」「興味の幅が狭い気がする」

そんなとき、

わたしたち親ができる一番シンプルで、比較的効果の高い関わり方が、越境体験です。

 

難しいことをさせる必要はありません。

むしろ、日常の中にある “ちょっとした違和感” こそが、

こどもの世界を広げるきっかけになります。

 


越境体験とは何か

越境体験とは、

今いる場所・人間関係・価値観の外に、一歩出てみることです。

・いつもの公園ではなく、少し遠くの公園へ行く
・家族以外の大人と話す機会をつくる
・得意でも好きでもないことに、あえて触れてみる 

大げさな挑戦や、特別な才能は必要ありません。

ポイントは、「慣れている世界」から「まだ分からない世界」へ移動すること。

この移動そのものが、子どもの中に新しい視点を生み出します。

 


越境が自己理解と満足度を高める理由

人は、自分ひとりの内側だけで、自分を理解することはできません。
人はいつも、周りとの比較の中で、

少しずつ「自分はこういう人間なんだ」と気づいていきます。

同じ環境に長くいると、それが当たり前になり、

「これが普通」「これしか選択肢はない」と、知らず知らずのうちに思い込んでしまいます。

 

けれど、環境が変わると、見える景色も変わります。

初めての場所、初めての人、初めての経験に触れることで、

これは苦手かもしれない、これは意外と楽しい、こんな考え方をする人もいるんだ、

と、自分と世界を少し距離を置いて見られるようになります。

 

そうした体験を重ねるうちに、

自分には何が合っているのか、どんな場所なら力を発揮できそうか、

という感覚が、言葉になる前に、少しずつ育っていきます。

やりたいことは、心の奥から突然答えとして湧き上がるものではありません。

外に出て、揺さぶられ、迷いながら、その中で少しずつ形になっていくものなのだと思います。

 


日常生活でできる小さな越境の例

越境体験と聞くと、留学や引っ越しのような、

大きな環境の変化を思い浮かべる方も多いかもしれません。

けれど実際には、越境はそんな特別な出来事である必要はなく、

もっと身近なところにいくつも転がっています。

 

たとえば、いつもとは少し年齢の違う子どもたちが集まる場所に行ってみること。

自然の多い場所に出かけて、普段とは違う空気を感じてみること。

これまで触れたことのないスポーツや、表現する活動を体験してみること。

そして、親自身が「これは面白い」と感じている世界を、そっと共有してみること。

 


 

どれも、特別な準備がなくても、今日や明日から始められることばかりです。

ここで大切なのは、結果を求めすぎないことです。

続かなかったらどうしよう、向いていなかったら無駄になるのでは、

と心配になるかもしれませんが、そう考える必要はありません。

 

越境体験の価値は、好きになれるかどうかではなく、

その世界を「知ったかどうか」にあります。

知ることで、子どもの中にある世界は、確実に少しずつ広がっていきます。

 

そして、その広がりの中から、

いつか子ども自身の言葉で語られる「やりたいこと」が、自然と芽を出してくるのだと思います。

 


🐾 AI時代に求められる学び方と教育の変化

 

「これからの時代、どんな力を身につけさせればいいんだろう?」

子育てをしていると、勉強よりも先に、こんな疑問が浮かぶようになりました。

 

AIが急速に進化する中で、これまで当たり前だった学び方や教育の前提が、

少しずつ、でも確実に変わり始めています。

 


知識はAIが教える時代へ

今の子どもたちは、わからないことがあれば、すぐに調べられる環境の中で育っています。

知りたい答えを見つけることも、必要な情報を集めることも、

やり方を学ぶことも、少し調べれば手に入る時代です。

 

こうした作業は、すでに多くの場面で、

人間よりもAIの方が早く、正確にこなせるようになっています。

だからこそ今は、「どれだけ多くの知識を持っているか」だけでは、

その人の価値を測りにくい時代になってきていると言えるのかもしれません。

 

もちろん、だからといって勉強が不要になるわけではありません。

基礎となる知識や考え方は、これからも大切です。

ただ、暗記することや正解を当てることだけに偏った学びは、

将来を生き抜くための武器になりにくくなっている。

この点は、意識しておきたい変化のひとつだと思います。

 


ティーチングからコーチングへの転換

これまでの教育では、「教える人」と「教わる人」の役割がはっきり分かれていました。

先生が正解を持っていて、生徒はそれを覚え、再現する。

そうした学び方が、長く当たり前とされてきました。

 

けれどAI時代には、正解そのものは、調べればすぐに手に入るようになっています。

だからこそ今、必要とされているのは、答えを教えてくれる人ではなく、

何を目指すのか、どこでつまずいているのか、次に何を試してみるのかを、

一緒に考えてくれる存在です。

この変化を表す言葉が、ティーチングからコーチングへの転換です。

教えることよりも、伴走することに価値が移ってきている、と言い換えてもいいかもしれません。

 

親も同じで、答えを先回りして与えるより、

「どうしたいと思っているのか」「何が一番難しかったのか」と問いを投げかける方が、

こどもは自分の頭で考えるようになります。

その積み重ねが、AI時代に必要とされる力を、少しずつ育てていくのだと思います。

 


学校・先生の役割はどう変わるのか

学校や先生の価値が下がる、という話ではありません。

むしろ、これからは役割が変わっていくと考えた方が自然だと思います。

これまでのように、学ぶ内容を一律に揃え、同じペースで進める場所という役割から、

これからは、こども一人ひとりが挑戦できる環境を用意する場所へと、重心が移っていきます。

 

先生も、すべてを教える専門家であり続けるというより、

子どもが自分の力で前に進むために、そっと伴走する存在になっていくのでしょう。

そのような環境の中で、

こども自身が、試してみて、うまくいかずに、もう一度考え直す。

そうした経験をどれだけ積めるかが、将来の伸び方を大きく左右します。

 

親にできるのは、学校にすべてを任せることでも、家庭だけで完結させることでもありません。

学校と家庭、学びと社会といった環境をゆるやかにつなぎながら、

こどもの学びを支えていくこと。

それが、AI時代の教育において、親が担う大切な立ち位置なのだと思います。

 


🐾 「大学が当たり前」ではない多様な進路の考え方

 

子どもの将来を考えるとき、気づかないうちに、

「とりあえず大学へ行くもの」という前提で話をしていないでしょうか。

わたし自身も、進路の話になると、

無意識に大学を基準に考えていることに気づかされます。

 

でも、AI時代の今、

大学進学が “唯一の正解” という時代は終わりつつあります。

 


高卒・早期社会接続という選択肢

もちろん、大学でじっくり学ぶことの価値がなくなったわけではありません。

専門的な知識を深めたり、時間をかけて考える経験は、今後も大きな意味を持ち続けます。

 

ただその一方で、18歳から社会とつながり、

実践の中で学んでいくという道も、現実的な選択肢として広がってきました。

早い段階で現場に身を置くことで、

自分が何に向いているのか、何が通用して何が通用しないのかを、

机の上の知識ではなく、体感として知ることができます。

 

このような早期社会接続の経験は、

やりたいことがまだはっきり定まっていない子にとって、

むしろ相性が良い場合もあります。

 

実際に関わり、試し、失敗しながら学ぶ中で、少しずつ自分なりの軸が形になっていくからです。

 


実社会とつながる学びのメリット

実社会とつながる学びには、学校の中だけでは得にくい価値があります。

取り組んだ結果が目に見えることや、誰かの役に立っていると実感できること、

評価が成績とは違う軸で返ってくること。

こうした経験は、

「自分は社会の中で生きている存在なんだ」という感覚を、自然と育ててくれます。

 

また、うまくいかなかった経験も、決して無駄にはなりません。

失敗した理由を振り返り、どうすればよかったのかを考え、次の行動につなげる。

この試行錯誤のサイクルを若いうちから回せることは、

変化の激しいAI時代において、大きな強みになっていきます。

 


AI時代に評価される力とは何か

では、これからの時代に評価されるのは、どんな力なのでしょうか。

それは、正解を暗記する力 ではなく

状況に応じて考え、動ける力です。

 

AIが答えを出してくれるからこそ、

人には「問いを立てる力」「試してみる勇気」「人と協力する力」が求められます。

 

こうした力は、必ずしも大学の講義だけで身につくものではありません。

大切なのは、どこで学ぶかよりも、どう学び、どう経験するか

大学に行くかどうかではなく、

その子にとって「どんな環境が一番成長できるか」を基準に進路を考える。

それが、AI時代の親に求められる視点なのだと思います。

 


🐾 こどもの「やりたい」を育てるために親ができること

 

ここまで読んで、

「考え方は分かったけど、じゃあ実際に何をすればいいの?」

と感じている方も多いと思います。

子どもの将来を思えば思うほど、何もしないのは不安になりますよね。

 

でも大丈夫です。

親にできることは、決して特別な教育でも、高価な体験でもありません。

日常の中で、少し視点を変えるだけで、子どもの「やりたい」は育っていきます。

 


答えを与えず、きっかけを用意する

まず一番大切なのは、親が答えを決めないことです。

将来はこれがいい、こっちの方が安定している。

そう言いたくなるのは、こどもを思う気持ちがあるからこそだと思います。

わたしたち自身が、過去に両親から決められたレールの上を走らされていることに

違和感なく生きてきたからこそ、今本当に強く思います。

そして不安定な時代を生きているからこそ、

できるだけ失敗の少ない道を選ばせてあげたいと感じるのも自然なことです。

 

けれど、親が先に答えを決めてしまうと、子どもは自分で考える機会を失ってしまいます。

自分の感覚よりも、大人の正解を探すようになり、

「本当はどうしたいのか」を感じ取る力が育ちにくくなってしまうこともあります。

 


 

そこで親にできるのは、

進む道を指示することではなく、選択肢をそっと差し出すことです。

こんな場所があるよ、こんな人もいるよ、こういう考え方もあるみたいだよ。

そんなふうに、世界の広がりを見せてあげるだけで十分です。

 

子どもがその場で選ばなくても構いませんし、興味を示さなくても問題ありません。

今は心に引っかからなくても、いつか思い出すこともあります。

知るという体験は、それだけで子どもの中に静かに残っていきます。

 

知る機会をつくること。

それ自体が、AI時代の子育てにおいて、親が担う大切な役割なのだと思います。

 


不安になりすぎない親のマインドセット

こども以上に、実は親のほうが強い不安を感じていることがあります。

このままで本当に大丈夫なのだろうか、周りの子と比べて遅れていないだろうか。

そんな思いが、ふとした瞬間に頭をよぎることも少なくありません。

 

その不安は、親が意識していなくても、

声のトーンや表情、言葉の選び方に、少しずつ表れてしまいます。

こどもはそうした空気を敏感に感じ取り、

「早く答えを出さなければ」と、無意識のうちにプレッシャーを抱えてしまうこともあります。

 

だからこそ意識したいのは、今はまだ準備期間なのだと捉えることです。

やりたいことがはっきり見えない時間も、決して無駄な時間ではありません。

 

むしろ、迷えるだけの選択肢があり、立ち止まって考えられる余裕があるということは、

選択肢の多い時代を生きているからこそ得られるものです。

その時間もまた、子どもが自分なりの答えに近づくための、大切なプロセスなのだと思います。

 


見守る勇気と放置の大切さ

親として一番難しいのは、

何かをしてあげることよりも、あえて何もしないことなのかもしれません。

困っていそうだから手を出したくなるし、遠回りしそうだから先に教えてあげたくなる。

そんな気持ちは、子どもを思うからこそ自然に生まれるものです。

 

けれど、自分で考え、うまくいかずに立ち止まり、もう一度やり直すという経験は、

誰かが代わってあげることはできません。

遠回りに見える時間も、子どもにとっては、自分の力を確かめるための大切なプロセスです。

 

見守るというのは、何も関わらないこととは違います。

話しかければいつでも耳を傾けること、失敗しても責めずに受け止めること、

結果だけでなく挑戦したこと自体を認めること。

 

こうした姿勢を保ち続けることが、こどもが安心して試し、

自分なりの「やりたい」に向かって進んでいくための土台になります。

この静かな支えこそが、子どもの「やりたい」を根っこから育てていくのだと思います。

 


明日からできる、3つの小さな行動

最後に、明日からすぐにできることを、3つだけ挙げます。

どれも特別な準備はいりませんし、完璧にやる必要もありません。

 

1つ目は、子どもが「楽しかった」と口にしたことを、そっと覚えておくことです。

すごいねと評価したり、どうして楽しかったのかと深掘りしたりしなくても構いません。

ただ、「そんなことを言っていたな」と心に留めておくだけで十分です。

その小さな記憶の積み重ねが、後になって子どもの興味の輪郭を浮かび上がらせてくれます。

 

2つ目は、親自身が「面白い」「楽しい」と感じていることを、言葉にして伝えることです。

仕事のことでも、趣味のことでも構いません。

大人が何かに夢中になっている姿や、

ワクワクしながら話す声は、思っている以上に子どもに伝わります。

「大人になっても、好きなことを語っていいんだ」というメッセージにもなります。

 

3つ目は、月に一度でいいので、いつもとは少し違う場所へ出かけてみることです。

遠くへ行く必要はありません。

いつもと違う公園や街、初めて入る施設など、小さな変化で十分です。

その小さな越境が、子どもの中に新しい視点を生み出します。

 

この3つを続けていくだけで、

子どもの世界は、無理なく、でも確実に少しずつ広がっていきます。

 

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🐾 年齢別に考える関わり方のヒント

 

「やりたいことは、そのうち見つかる」

これは事実ですが、いつ・どう関わるかによって、その見つかり方には大きな差が出ます。

 

子どもの成長段階ごとに、親の立ち位置を少しずつ変えていく。

それが、無理なく「やりたい」を育てるコツです。

9〜10歳に意識したい環境づくり

9〜10歳前後は、

脳の吸収力がとても高く、「面白そう」「やってみたい」という気持ちが、

比較的素直に表れやすい時期です。

大人の目から見ると些細に思えることでも、

子どもにとっては強く心に残る経験になることがあります。

 

この時期に親が意識したいのは、

何かを絞り込むことよりも、まず幅を広げることです。

上手かどうか、続きそうかどうか、将来につながるかどうか。

そうした判断は、いったん脇に置いて大丈夫です。

 


 

それよりも、これまで触れたことのない世界に出会うこと、

「知らなかった」という体験を増やすこと、そして成功も失敗も含めて、

丸ごと経験として積み重ねていくことの方が、ずっと大切です。

 

親にできるのは、子どもに合いそうなものを選び抜くことではなく、

選べる材料を用意してあげることです。

向いていそうだからやらせるのではなく、まだ知らないから触れてみる。

その姿勢が、時間をかけて子どもの興味や得意の芽を育てていきます。

 

この時期に広げた経験の幅は、すぐに結果として表れなくても、

後々になって「あのときの体験がきっかけだった」とつながっていくことが多いのです。

 




14〜15歳で重要になる出会いと自立

14〜15歳頃になると、

子どもは少しずつ「自分は何者なのか」を意識し始めます。

同時に、それまで当たり前だった親の価値観や考え方から、

距離を取りたくなる時期でもあります。

 

この段階で親がついやってしまいがちなのが、正論を並べて説得しようとすることです。

将来のことを思えばこそ、現実的な話をしたくなりますし、

失敗しない選択をしてほしいという気持ちも強くなります。

 


 

けれど実はこの時期、

親の言葉以上に大きな影響を与えるのが、親以外の大人との出会いです。

楽しそうに働いている人、好きなことを続けている人、

成功だけでなく失敗談も正直に話してくれる人。

そうした存在に触れることで、

こどもは「こんな生き方もありなんだ」と、世界の広がりを実感していきます。

 

親にできるのは、無理に方向を示すことではなく、

そうした人や場に出会える環境を用意することです。

学校以外の場所や、少し年上の人と関われる機会をつくるだけでも、

子どもの視野は大きく変わります。

 

そしてもう一つ大切なのが、任せる勇気を持つことです。

子ども自身の選択を尊重し、失敗してもすぐに回収しすぎず、

結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスを見る。

この関わり方が、子どもの自立心と責任感を、静かに、でも確実に育てていきます。

 


🐾 まとめ:AI時代は「やりたいこと探し」を一緒に楽しもう

 

ここまで読んでくださったあなたは、

きっともう、自分の胸の奥にある気持ちに気づいていると思います。

子どもに「やりたいことがない」と言われて、

不安になったり、焦ったり、つい口を出したくなったりするのは、

それだけ本気で子どもの未来を考えているからです。

どうでもいいと思っていたら、悩みません。

 

そして、その不安の正体は、子ども自身の問題というよりも、

正解が見えにくくなった時代を生きる、親としての戸惑いなのだと思います。

自分たちが歩いてきた道が、そのまま通用するとは限らない。

でも、代わりに示せる明確な正解もない。

そんな中で子育てをしていれば、不安になるのは当然です。

 


 

AI時代において、やりたいことが早く決まることが、

必ずしも幸せや安心につながるわけではありません。

むしろ、早く決まりすぎてしまうことで、選び直す柔軟さを失ってしまうこともあります。

 

本当に大切なのは、世界を知ること。自分を知ること。

そして、もし違うと思ったときに、もう一度選び直せること。

 

そのための材料を、焦らず、時間をかけて集めていくことこそが、

これからの時代を生きる力になります。

 

親にできるのは、完璧な答えを用意することではありません。

少しだけ世界を広げてあげること。不安になりすぎず、そばで見守ること。

うまくいかなかったときに、「戻ってきてもいい場所」であり続けること。

それだけで、こどもはちゃんと育っていきます。

 


 

一見、何も起きていないように見える時間も、

実はその水面下で、興味の芽や、感情の引っかかりや、

小さな気づきが、静かに育っている途中なのかもしれません。

 

だからどうか、焦らなくて大丈夫です。

こどもの「やりたいこと探し」は、親が期限や成果を管理するプロジェクトではなく、

一緒に景色を見ながら進む旅のようなものです。

迷いながら、立ち止まりながら、ときどき遠回りをして、

思いがけない景色に出会うこともある。

その過程そのものが、AI時代を生きるための、かけがえのない力になっていきます。

 


 

明日からは、ほんの一つで構いません。

こどもの「楽しかった」という言葉を大切にする。

いつもと違う景色を、ほんの少し見せてみる。

親自身が、何かにワクワクしている姿を見せる。

 

そんな小さな一歩を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう。

きっとその先に、

その子らしい「やりたい」が、無理なく、自然と芽を出す日がやってきます。

 



 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

 

少しでも読者のみなさんのためになる記事作りにこれからも努めて参りますので、

評価していただけるととても励みになります☆

「こどもたちの未来をもっと明るくしたい」だから行動する。

それでは今日も元気にいってらっしゃーい(`・ω・´)ゞ

 

あるいは、おやすみなさーい(。-ω-)zzz…

<参考動画はこちら>

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