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🎯 この記事はこんな方におすすめです。
- 部下や後輩の“やる気のなさ”に悩んでいる上司の方
- チームの雰囲気を良くしたいけれど、どう関わればいいか分からない方
- 「頑張れ」と言う以外のマネジメントを模索している方
- 若手育成に苦手意識がある、30〜40代のリーダー・パパ世代
🐾 はじめに:頑張れないのは“意欲の問題”なのか
「最近の若手、なんだか頑張りが足りないな」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
指示を出しても反応が鈍い。
目標を立てても続かない。
報連相も途切れがち。
気づけば「やる気がない」「甘えている」と判断してしまう——。
でも、本当にそうでしょうか?
教育心理学者・宮口幸治さんと田中繁富さんの共著『「頑張れない子をどう導くか」』は、
この“当たり前の見方”を静かに揺さぶります。
彼らは言います。
「頑張れない」は怠けではなく、“構造の問題”である。
一見、子ども向けの話に聞こえますが、
この考え方はそのまま職場にも当てはまります。
今回はこの本のエッセンスを、職場のマネジメントに置き換えて考えてみましょう。
🐾 「見通し」を与える ― 先が見えない不安を取り除く
新しい業務を任せたとき、
部下がどこから手をつけていいか分からず止まってしまう。
そんな光景、よくありますよね。
上司にとっては“簡単な仕事”でも、
経験の浅い部下には“霧の中を歩くような感覚”なのです。
本書で語られる「見通しを与える」という考え方を職場に応用するなら、
それは「ゴールまでの地図を一緒に描く」ことです。
- 仕事の全体像を共有する
- 優先順位と進め方を具体的に伝える
- 最初に“成功しやすい一歩”を設定する
たとえば、「まずここだけ5割の完成度で出してみよう」と段階を区切るだけで、
心理的ハードルはぐっと下がります。
見通しが立てば、人は自分のペースで前進できるものです。
🐾 「目的」を共有する ― なぜその仕事をするのか
次に大切なのは、“目的”です。
人は、「なぜそれをやるのか」を理解していなければ、頑張りを続けられません。
上司が意図を伝えないまま「これ、やっといて」とだけ言ってしまうと、
部下は“単なる作業者”になってしまいます。
目的を共有するには、次のような問いかけが効果的です。
- 「この仕事の成果が、誰にどう役立つと思う?」
- 「ここを改善できたら、チームとして何が変わるだろう?」
“教える”のではなく、“一緒に考える”。
このプロセスを通して、
部下は「やらされ仕事」から「自分ごと」へと意識を変えていきます。
🐾 「使命感」を育む ― 自分の仕事が誰かを支えているという実感
“使命感”とは、「自分の存在が誰かの役に立っている」と実感できること。
これがあるかないかで、行動の粘り強さは大きく変わります。
「この資料づくり、何の意味があるんだろう?」
そんなふうに感じるとき、人は途端に頑張れなくなります。
逆に、たとえ地味な作業でも
「この仕事が誰かを助けている」と気づけた瞬間、やる気は蘇るのです。
上司の役割は、部下の仕事が“社会につながっている”ことを実感させること。
たとえば、
「あなたの対応のおかげで、お客様が安心できたよ」
「このデータ分析が、次の企画の方向を決める鍵になるね」
そんな一言が、部下の中に“頑張る理由”を取り戻させます。
使命感は、与えるものではなく「気づかせるもの」なのです。
🐾 「頑張れ」と言わない勇気
本書のメッセージの中でも、特に印象的なのがこの一節。
「頑張れ」と言うより、「頑張れる環境を整える」
職場でも、「頑張れ」だけを繰り返すと、
相手を追い詰めてしまうことがあります。
部下はすでに“頑張れない状態”にあるかもしれないからです。
代わりに、こんな言葉をかけてみましょう。
- 「どこが一番やりづらい?」
- 「何があれば、もう少し進めそう?」
精神論ではなく、“構造を理解する”こと。
これこそが、頑張れない人を導くための第一歩です。
🐾 おわりに:導くとは、伴走すること
「頑張れない人」を導くとは、力づくで引っ張ることではありません。
相手の歩幅に合わせ、見通しを示し、目的を共有し、使命感を思い出させる——。
その過程こそが“導く”ということなのだと思います。
部下や後輩が「頑張れない」と感じたとき、
こんな問いを思い出してみてください。
「この人は、見通し・目的・使命感のどれを失っているのだろう?」
その視点が、あなたのマネジメントを少し優しく、
そして強くしてくれるはずです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
少しでも読者のみなさんのためになる記事作りにこれからも努めて参りますので、
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それでは今日も元気にいってらっしゃーい(`・ω・´)ゞ
あるいは、おやすみなさーい(。-ω-)zzz…


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