「夫婦なのに同じ方向を向けない」悩みを変えた“チーム思考”3つの工夫【アドラー流夫婦術】

パパ育

🐾 夫婦なのに、チームじゃない。誰にも言えなかった“バラバラ感”

「最近、妻と会話が噛み合わないな」

ふとした瞬間に、そう思ったことありませんか?

わたしの場合、それがハッキリしたのは、子どもが3歳を過ぎてからでした。

育児にも慣れてきたはずなのに、なぜか家庭の空気はギクシャクしていて。

 

「食器片づけておいてって言ったよね?」
「いや、今子ども見てたし…」
「私だってやってるんだけど」

 

こんなやりとり、正直、しょっちゅうでした。

お互いに「ちゃんとやってる」のに、なぜか不満ばかりが溜まっていく。

家事や育児の“分担”はできてるはずなのに、心の距離だけが遠くなっていく感じ。

休日にみんなで出かけても、どこか気まずい空気が抜けない。

 

最初は「妻がピリピリしてるせいかな」と思ってたけれど、

もしかしたら、わたし自身も“敵を見る目”をしていたのかもしれない──

そんなふうに思う瞬間がありました。

 

「夫婦って、本当はチームのはずなのに」

そう思いながらも、うまくやれない自分にモヤモヤしていたんです。

🐾 「妻が冷たい」は、勘違いだったかもしれない

ある日、仕事の合間にSNSを眺めていたら、

ふと目に留まった言葉がありました。

「チームの中では、役割が違っても、立場は対等。」

たった一行なのに、なぜかドキッとしたんです。

それって──夫婦にも、当てはまるんじゃないか?

子どもが生まれてからというもの、どうしても“役割”に縛られていた気がします。

 

「仕事を頑張るのが俺の役目」

「育児の中心は妻だから」

「俺もやってるんだけど、もっと感謝してくれてもよくない?」

 

でもその時のわたしは、

“立場の違い”を無意識に上下で見ていたのかもしれません。

そして、感謝されたい気持ちが、

いつしか「なんで分かってくれないんだ」っていう怒りに変わってた。


そんなタイミングで出会ったのが、岩井俊憲さんの

『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』という本でした。

ビジネス書なんだけど、

読んでるうちに「これ、夫婦にも通じる…」と思わされることばかり。

 

とくに心に残ったのが、

「人はそれぞれ違う。でも、それを“敵”じゃなく“仲間”として捉えるのがチームだ」

という一節。

 

その瞬間、これまでのすれ違いの正体が、すっと腑に落ちた気がしたんです。


妻と自分は、

“やり方” も “得意なこと” も “考え方” も違う

でも、それって本当は、補い合える関係のはず

なのに、気づけばどちらが正しいかを競ってた。

「夫婦=チーム」

──この視点を持てたことで、見える景色が少しずつ変わっていきました。


夫婦を“敵”から“チーム”に変えた、3つのアクション

アドラー心理学の

「共同体感覚」や「フラットな関係性」の考え方を知ってから、

わたしは意識してこんな3つのことを実践するようになりました。


✅1. 違いを“否定”から“価値”へ変換する

以前のわたしは、

つい「なんでそうなるの?」と妻のやり方を否定してしまっていました。

料理の手順、子どもへの声かけ、片づけのタイミング…

「自分ならこうするのに」と思うと、つい口を出してしまう。

 

でも、ある時ふと考えたんです。

「そのやり方、家族全体にとって悪いことか?」

違いって、決して“間違い”じゃない。

むしろ、わたしにはない視点だったり、効率のいい工夫だったりする。

 

それに気づいてからは、

まず「へぇ、そういうやり方もあるんだね」と言葉にするようにしました。

それだけで、空気がぜんぜん違うんですよね。


✅2. “主導権”を手放す。上下ではなく、並ぶ感覚へ

夫婦ってつい

「どっちが正しいか」「どっちが頑張ってるか」の勝負になりがち。

でもそれって、どこかで “上下” を作ってしまってる。

 

わたしも以前は

「俺が稼いでるし」「こっちはこっちで大変なんだよ」と、

自分の立場を強調しがちでした。

 

でも本来、

家庭は誰かが“管理する場所”じゃなくて、一緒に育てる場所のはず。

そこに優劣なんてない。

 

だから意識したのは、

「自分から一歩下がる」ことじゃなく、「一緒に立つ」意識でした。

子どものお迎えに行けなかった日には、「今日はありがとう」って伝える。

それだけで、 “上下” が “並び” に変わっていった気がします。


✅3. ゴールを“作業”から“気持ち”へシフトする

以前のわたしは、

「やるべきことをこなす」ことばかりを重視していました。

洗濯、食器、保育園の連絡帳… “終わらせること” がゴール。

 

でも妻から

「もっと家での時間を大事にしたい」と言われた時、ハッとしました。

「目的がずれてたのは自分の方だった」と。

 

本当のゴールは、「家族みんなが気持ちよく過ごすこと」

そこに向かっていれば、

誰が何をどこまでやったかなんて、正直どうでもよくなる。

今は、「タスク」より「雰囲気」を見るようにしています。

すると自然と、お互いのやることにも “ありがとう” が言えるようになってきました。


夫婦は、

立場もやり方も違うけれど、目指す場所は一緒。

その感覚を持てるだけで、言葉も行動も、少しずつ変わっていきました。


「わかり合えない」じゃなく、「違ってていい」が楽になる。

夫婦のズレに悩んでいたとき、わたしの心を救ってくれた考え方があります。
それが、アドラー心理学の中でも重要とされる
**「共同体感覚」「課題の分離」**という視点でした。


🧠 共同体感覚とは?

ざっくり言えば、**「自分はこの人たちとつながってる」**という感覚のこと。

夫婦も、子どもも、それぞれに価値観があって、違って当たり前。
でも、その違いを乗り越えて、「この家庭の一員として一緒に生きていく」って思えることが、共同体感覚なんです。


わたしは、つい「分かり合えないこと=ダメなこと」だと決めつけていました。
でも実際は、違うからこそ、お互いに“補える”関係にもなれる。

たとえば、
・子どもの風呂は妻の方が楽しませるのが上手
・食事の準備はわたしが時短でまとめるのが得意

違っていい。むしろ、違うからチームとして機能する──
その考えが、夫婦関係に大きな余白を与えてくれました。


🧠 課題の分離とは?

もう一つ、わたしの思考に革命を起こしてくれたのが

「課題の分離」という概念です。

「それ、誰の課題?」と考える。

たとえば、

 

・妻が不機嫌なのは、妻の課題。

・わたしが疲れているのは、自分の課題。

 

お互いの感情を “責任” として背負わない。

 

だからといって無関心になるのではなく、

「あなたの世界を尊重してるよ」という距離感を保つこと。

この考え方を知ってから、

無理に「わかってほしい」と押しつけることが減りました。

その分、冷静に対話できる場面が増えたように思います。

 


『みんな違う。それでも、チームで〜』という本は、

この「違っても大丈夫」「共にいるから支え合える」というアドラーの教えを、

やさしく実践的に教えてくれました。

 

もし今、夫婦関係でちょっと疲れているなら、

ぜひこの考え方に触れてみてほしいです。

きっと、心のどこかに“安心”が生まれると思います。


家庭は“役割”で動かすんじゃない。“チーム感覚”で回り出す。

少しずつ、少しずつ──

わたしたち夫婦は、

「対立する関係」から「並んで進む関係」に変わってきました。

 

今でも、意見が食い違うことはあります。

でも、以前のような「勝ち負け」や「正しさの押しつけ合い」は減りました。

なぜなら今は、“同じゴールを見てる”という感覚があるから。


家庭は、誰か一人が担うものじゃなくて、

夫婦で一緒に“回していく”もの。

 

役割が違うのは当然。

でも、その違いを “ズレ” じゃなく “チーム力” として活かせたら、

家庭はぐっと心地よくなる。


最近では、

・「今日はありがとう」が自然に出るようになったり、

・家事をお願いするときも、「お願いしてる」ってちゃんと伝えられたり、

・子どもと一緒に遊ぶ時間を「こなす」じゃなく「楽しむ」に変えられたり、

 

小さな変化が、毎日の空気をじんわり変えてくれています。

 


完璧じゃなくていい。

むしろ、不完全だからこそ支え合える。

夫婦って、そんな“チーム”でもいいんじゃないかな。

そう思えるようになった今、

わたしは前よりもずっと、家庭にいられる自分を好きでいられます。

「夫婦とはチーム」──そう思えた瞬間、家が変わり始めた

パートナーと衝突ばかりしていた頃、

わたしは「分かり合えないのは失敗だ」と思っていました。

でも今は、「違って当たり前。だからこそ意味がある」と思えるようになりました。

アドラー心理学や、岩井俊憲さんの本が教えてくれたのは、

“夫婦は上下でも勝ち負けでもない、同じゴールを目指すチーム” という考え方でした。

 


もし今、少しでも家庭の空気にモヤモヤしているなら──

無理に変えようとしなくて大丈夫です。

まずは、“違いを敵じゃなく仲間として見る”

それだけで、夫婦関係は少しずつ、でも確実に変わっていきます。

 


📘わたしの気づきをくれた一冊

『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』(岩井俊憲 著)

忙しい日々の中でも、読後にじんわりと心が軽くなる1冊でした。



🤝最後に:あなたへのエール

子育ても、夫婦関係も、正解なんてありません。

でも、一緒に悩んで、一緒に進もうとする姿こそが “チームの姿” なんだと、今は思えます。

 

完璧なパパじゃなくていい。

できることから、一歩ずつ。

それが、家族にとっての本当の “前進” になるはずです。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。

少しでも読者のみなさんのためになる記事作りにこれからも努めて参りますので、

評価していただけるととても励みになります☆

「こどもたちの未来をもっと明るくしたい」だから行動する。

それでは今日も元気にいってらっしゃーい(`・ω・´)ゞ

あるいはおやすみなさーい(。-ω-)zzz. . .

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