「ぜーーんぶ、ぼくの!!」
もうすぐ2歳の息子、こたぷん。最近は保育園でのお遊びタイムが大好き。でも、彼にはひとつ大きな問題がある。それは…
「遊具を独り占めしがち問題」
ブランコもすべり台も、三輪車も。ぜーんぶ「ぼくの!!!」。
どんなに先生が「順番だよ〜」と声をかけても、「ううぅぅーー!!」と踏ん張り、意地でも手放さない。もう、まるで遊具の守護神である。
そんなこたぷんの行動がピークに達したのが、ある日の保育園での園庭あそびタイムだった。
※ここからは保育園からの連絡帳をもとに、イメージでお伝えしていきます。
イヤイヤ発動!靴、飛ぶ。
こたぷん、今日も大好きな遊具を堪能。しかし、他の子が「順番待ちしてるよ」と先生がやんわり声をかけると、すかさずイヤイヤ発動!!
こたぷん:「いやーーー!!!」(地べたに這いつくばる)
先生:「みんなで仲良く使おうね〜」
こたぷん:「やだーー!!!」(靴、ぽーーん)
そこに響き渡る、こたぷんの雄叫び。そして、右足から放たれた靴が、放物線を描きながら華麗に飛んでいった。
まわりにいたこどもたちが一斉に振り向く。先生の「まぁまぁまぁ」となだめる声もむなしく、こたぷんは完全に「いやいや星人」へと進化を遂げていた。
救世主、現る!年長のお姉さんの神対応
「お靴、落ちてるよ〜」
そこに現れたのは、年長組の女の子。ピンク色の帽子をかぶり、しっかりとした足取りで、こたぷんの靴を拾い上げる。
そして、イヤイヤ全開のこたぷんのもとへ駆け寄り、なんと靴を履かせてくれたのだ!!
(先生、心の声:「えっ……女神……!?)
こたぷん:「……?」(ぽかーん)
まるでシンデレラのガラスの靴を履かせる王子様のような手際の良さに、大人たちは思わず見守るしかなかった。そして、驚くことにこたぷんはお姉さんに手を引かれるまま、立ち上がったのである。
「一緒におさんぽしよ?」
その言葉とともに、二人は手を繋ぎ、公園の隅へ歩き出した。
先生:「……!!!」
大人一同、静かに感動。
さいごに:「優しさは、こうやって伝わる」
この出来事から学んだこと。それは、「子ども同士の関わりが、想像以上に大きな成長を生む」ということ。
親や先生がどれだけ「仲良くしようね」と言葉で伝えても、イヤイヤ期真っ只中の子どもにはなかなか届かない。
でも、年長のお姉さんが、何も言わずに自然に手を差し伸べたことで、こたぷんの中に「人と関わるってこういうことなんだ」という小さな気づきが生まれたのかもしれない。
子どもは子ども同士で学び合い、支え合う。大人が思っている以上に、彼らは成長する力を秘めている。
こたぷんも、きっといつか誰かの靴を拾い、そっと手を差し伸べる日が来るのだろう。
そう思うと、今日のイヤイヤもまた、小さな成長の一歩なのかもしれない。
子育てって、本当にドラマの連続だ。
それでは今日も元気にいってらっしゃーい(`・ω・´)ゞ
あるいはおやすみなさーい(。-ω-)zzz. . .
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